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アリソン・フェリックス(米国)

FELIX, Allyson (USA)
“天才少女”が順調に成長を遂げている。

  女子高生だった03年5月に200mを22秒11で走り、ジュニア世界記録の22秒19を破った少女。世界のトップとして定着したのは04年だった。アテネ五輪女子200mで22秒18とジュニア世界記録を出し、銀メダルを獲得。その後、フェリックスは上り調子で記録を更新し続け、世界の上位に食い込みだした。
  ジャマイカ勢とのスプリント王国決戦は、男子同様にし烈を極めており、アテネ五輪と北京五輪はV・キャンベル(ジャマイカ)が優勝。フェリックスは連続2位だった。特に印象深いのは07年の大阪大会。フェリックスは終盤、水面を弾んで進む石のようななめらかな動きで2位以下を圧倒。この走りこそ“天才”フェリックスの真骨頂で、誰にも真似ができないと言われている。21秒81の自己新で、2位のキャンベルに0.53秒の大差をつけた。
  アメリカ・チームの4×400mリレー走者を務めることもあり、大阪世界選手権では48秒0のラップで走った。将来的に400 mでも大成する可能性を感じさせる。 今大会で出場する100 mは昨年出した10秒93がベスト。フェリックスの特徴であるリラックスした走りがよく現れるだろう。
  お洒落に興味があるのは“普通”の女性だ。試合の度に髪型を変えることもある。

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タイソン・ゲイ(米国)

GAY, Tyson (USA)  “最速の2番手”スプリンター。
  1年半前までは、最強&最速だった。07年の世界陸上で100 mと200 mの2冠を達成し、一躍ヒーローとに。翌08年の全米選手権100 mでは9秒68をマーク。追い風4.1mで参考記録になったが、人類が最も速く100 mを駆け抜けた瞬間だった。   しかし、昨年の北京五輪でウサイン・ボルト(ジャマイカ)が100 mと200 mの2冠。100 mでは9秒69と公認記録初の9秒6台を記録した。一方のゲイは全米選手権200mで太腿を痛めた影響で、北京は準決勝落ち。「世代交代」―。ボルトが最強スプリンターの座に就いた。
  今年のベルリン世界選手権でもボルトが9秒58の世界記録で優勝。人類最速の座をゲイから奪ったが、2位のゲイも9秒71の世界歴代2位でフィニッシュ。この記録は、ボルトの前世界記録に迫る好タイムだ。過去、2位選手の出した世界最高記録は9秒83で、それを大幅に上回った。
  ボルトとはキャラクターも対照的。レース前の集中法にもそれが表れている。スタート前にカメラに向かっておどけたポーズを繰り返すボルト。それに対しゲイは、静かに両手を天に突き上げる。ベルリン世界陸上では、ボルトの快挙に賛辞を惜しまなかった。だが、世界一に返り咲くことをあきらめているわけではない。今シーズン後には、痛めていた脚の付け根の手術をすることを決意。“世界2位”の9秒71は、必ずしも万全の状態で出した記録ではない。

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リース・ホッファ(米国)

HOFFA, Reese (USA)
  近年、アメリカ勢を中心に砲丸投で広がっている回転投法の選手。右脚を振り回すことで速い回転速度を得ているのが特徴だ。

  07年世界陸上金メダリストだが、いかつい風貌からは想像できないほどのあがり症だ。03年に20m95、04年には21m67と、国際的に活躍できる記録を出しながら、大舞台では結果が伴わなかった。それを克服するため、かつてはアップの前後にルービックキューブをしたり、覆面をつけて競技会に登場したこともあった。

  06年の世界室内で優勝した頃から克服の兆しが見え始め、07年の大阪世界陸上で優勝した。しかし、その後は北京五輪7位、今年の世界陸上4位と、07年の勝負強さが影を潜めている。世界を制した地、日本で再上昇のきっかけをつかむ。






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タチアナ・レベデワ(ロシア)

LEBEDEVA, Tatiana (RUS)

  女子のブロード系(横方向)ジャンパーとしては、過去最高の実績を誇る。五輪と世界陸上を合わせて走幅跳のメダルを4個(金2個)、三段跳のメダルを6個(金2個)を獲得している。

  真っ赤に染めたり、3色に染めたりと、奇抜なヘアスタイルにまず目を奪われるが、「陸上競技なしで、私の人生は考えられません」と言えるほど気持ちはピュアである。

  持ち味は“踏み切りの魔術師”と言われるほど、踏切板にぴったり足を合わせる助走技術。踏み切り技術も東欧選手に多いパワー型。腰回りの筋力で水平方向の力を受け止め、上方向に変えて跳び出す。

  02年8月には長女を出産。その前年と翌年の世界陸上で、三段跳の連続金メダルを取っているのだから、ママは強い。






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ドナルド・トマス(バハマ)

THOMAS, Donald (BAH)
  バスケットボールから転向してわずか1年半で、07年の大阪世界陸上男子走高跳を2m35で制した風雲児。助走はバスケットのドリブルをイメージさせる動きで、陸上用語でいう練習用の短助走だった。空中動作もどこか、バスケットのシュート姿勢に近かった。スパイクも走高跳用ではなく棒高跳用。「バスケットシューズのように、軟らかくひねりを利かせられる」というのが、その理由だった。

  しかし、本格的に技術改良を始めた08年は故障もあって、北京五輪では2m25を跳べずに予選敗退。今年も世界陸上で2m27が跳べずに予選落ちした。天性のバネは万人が認めるところ。さらなる飛躍を目指している。









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